前編
黄金の帝王が造り出した
永劫の塔に囚われた皇帝たち……
皇帝を解放するため
七英雄は自らを犠牲とし
禁術を犯す
そして……
ついに、
破壊神サルーインの
復活が目前に迫った
「時の止まった地」に秘された
魂を討たなければ
サルーイン復活を止められぬ
です:白銀の皇帝よ、お前はミルザのもとに行かねばならない
こうて:ミルザ……とは?
くろ:かつてサルーインを封印した英雄…銀の戦士です。
こうて:サルーインの封印を開いてはならない。だが、どうやってそこへ行けばいいのだ。
えめら:誰かの魂が導いてくれればいいのですが。
たましい
です:この者、アルドラの魂を追え。お前をミルザの許に導くだろう。
こうて:ミルザ?サルーインを封じた者の名か?
です:その目で確かめよ。だが、黄金の皇帝の企みには気をつけろ。奴の意図は読み切れぬ。
たましいくるくる
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こうて:見ろ、エメラルド。アルドラの魂の光が激しさを増した。
えめら:歓びにあふれているような光です。大切な誰かとの出会いを思い出しているかのよう……
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店主:どろぼうだー!誰か捕まえてくれ!
おい:どこへ行く、盗っ人!む?女か。
あるど:女で悪いかよ!離せよ、ブタ野郎!
リンゴと豚バラぐらいでがたがた言うなよ!
みるざ:店主、あいにく持ち合わせが無いのだが、この短剣で足りるかな?
たんけん画像
おい:おい、その短剣は、国王陛下からの拝領品じゃないか!
店主:こりゃ立派な作りの短剣だ。全然、足りますです。ありがとうございます。
おい:こんな泥棒猫は牢屋にぶち込んどきゃいいんだ。
みるざ:我々がしっかりしていないから、こんな風に生活が苦しい人々がいるんじゃないのか、オイゲン。
おい:ぐっ…
みるざ:お嬢さん、私は騎士団のミルザ。何か必要なものがあったら、騎士団の私の所へ来て下さい。
店主に迷惑を掛けるのは心苦しいですから。
店主:こんな迷惑なら、いくらでもです!
あるど:お嬢さんって、オレのこと?
店主:あんた、騎士団のミルザ様の知り合いかね?
あるど:騎士団の、ミルザ…
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あるど:ミルザに会わせてよ!会いに来ていいって言われたんだから。
衛兵:何だ、お前は?ここは、お前の様な女が来る所ではない!なんなら俺が相手をしてやろうか?
あるど:見損なうな!それでも騎士団か!
衛兵:と、とにかく、ミルザ様達は、鋼糸を探しに行って戻っておられない。だから帰れ!
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こうて:くっ!魔物に囲まれた!このままでは、アルドラの魂を見失ってしまう!
くろで:陛下、ここは私とミリアムで食い止めるわ!アルドラを追って!
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あるど:ミルザ、これ!
おいげ:これは、鋼糸じゃないか。お前、また盗んで来たのか?
あるど:盗んじゃいないよ!
みるざ:お嬢さん、これをどうやって?
あるど:オレは、アルドラ。ノッカーの巣から持って来たんだよ。
オレの手は、ノッカーの糸にひっつかないんだよね。
みるざ:オイゲン、どう思う。このお嬢さんには、強い魔法の資質があるんじゃないか。
あるど:だから、オレはアルドラ。
みるざ:これは失礼した。アルドラさん、あなたには魔法の才能があるようです。
どうですか、本格的に勉強してみませんか?
おいげ:おい、本気で言ってるのか、ミルザ。
あるど:やる、やる、やる。勉強なんてした事ないけど、
魔法を身につければ、ミルザの役に立てるんだよね。オレ、頑張るよ。
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おいげ:奴らは大した敵じゃない。ファイアウォールで一発だ。出来るか、アルドラ?
あるど:た、たぶん。
おいげ:たぶん?
あるど:大丈夫、やれるよ。やれる。まかせて。
みるざ:我々がガードするから、ゆっくり呪文を唱えればいい。
あるど:ミルザ、絶対うまくやるから。
おいげ:動き出したぞ。
ミルザ:防ぐぞ、オイゲン。
ファイアウォールの演出
あるど:出来た!え、壁が戻ってきちゃうよ。何で消えないの!
みるざ:炎が強過ぎる。オイゲン、水鏡の盾だ。アルドラを護るぞ。
きりかわり
みるざ:アルドラ、大丈夫か?
あるど:ごめん、ごめん。オレ、ダメだ。また失敗した。
おいげ:何を甘えてる。
ミルザに慰めてもらいたいのだろうが、そうはいかんぞ。成功するまで、何度でもやるんだ。
みるざ:厳しい言い方だが、オイゲンは正しいな。
失敗しても、またやればいい。出来るまで付き合うから。
あるど:ありがとう、ミルザ。…ありがとう、オイゲン。
おいげ:大丈夫なのか、アルドラは?
みるざ:魔力が強過ぎるんだ。もう少しコントロールが身につけば、超一流の魔道士になれる。
おいげ:間に合うのか、サルーインとの戦いに?
みるざ:それは、分からない。すべては、エロールの御心のままに。
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こうて:エメラルド、見ろ。アルドラの魂が速度をゆるめた。
えめら:ではついに、伝説の騎士ミルザの許に?
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みるざ:アルドラ、君を連れていけない。今の君の力では、無駄死にするだけだ。分かってくれ。
あるど:ミルザ…
みるざ:オイゲン、君も残ってくれ。
おいげ:何だって!私がこの半人前の魔法使いと同じだと言うのか!
みるざ:オイゲン。分かるだろう。信頼して後を託せるのは君しかいないんだ。
おいげ:ずるいぞ、ミルザ。
あるど:いやだよ、ミルザ。これでお別れなんてイヤだ!
おいげ:待て、アルドラ!
きりかわり
こうて:これからサルーインとの戦いが始まる。ミルザを追うぞ。
後編
七英雄が自らを
犠牲にすることで
永劫の塔より
解放された皇帝たちは
です:この者、アルドラの魂を追え。お前をミルザの許に導くだろう。
かつてサルーインを
封印したとされる
戦士を探し出すため、
ひとつの魂を追った
あるど:女で悪いかよ!離せよ、ブタ野郎!
その魂は、伝説の戦士を恋慕う
アルドラという名の女だった
みるざ:お嬢さん、私は騎士団のミルザ。何か必要なものがあったら、騎士団の私の所へ来て下さい。
アルドラの魂に導かれた
皇帝たちはついに、
銀の戦士ミルザを発見した
こうて:これからサルーインとの戦いが始まる。ミルザを追うぞ。
だがサルーインの下僕ミニオンと
黄金の帝王の企みの網は
すでに皇帝を捕らえていた
ぎんゆ:あなたは、自分の中にある闇に気がついていますか?
こうて:私の中にまだ闇が残っているのというのか?そんなはずはない!
ぎんゆ:そうですか・・・あなたがミルザを追うのも、また運命というものでしょう。
あなたがあなたの務めを果たせば、すべてはうまくいく。
こうて:どういうことだ?
ぎんゆ:皇帝よ、今は行動の時。進軍のメロディーを奏でましょう。
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ふりーれ:止まれ!穢れし魂の者よ。この先は通さぬ。
こうて:何者だ!なぜ邪魔をする。女であっても許さんぞ!
ふる:人を惑わし、人を憎み、人を争わせる。その魂、闇の者そのものだ。
こうて:我が心に一点の曇りもない。通さぬならば、押し通るまで。
ふり:我は守護者フリーレ。氷の魔術、受けるがいい。
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こうて:私の中に闇があるというのか。
こうていとみりおんが反転
こうて:ばかな!ありえぬ。
きりかわり
おうご:ミニオンよ。深く、深く身を潜ませよ。白銀が決して気づかぬように、深く・・・
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がらは:あなたとは一度剣を交えた事があるような記憶がある・・・我が名はガラハド、覚えはないか?
こうて:私が戦ったガラハドは、別の次元の存在だ。お前ではない。
がらは:なるほど、これは未来の記憶か。
ともかく、今はあなたをミルザに会わせるわけにはいかない。それが我が務め!
こうて:邪魔する者は倒す。何度でも!
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りゅう:・・・
こうて:異形の者よ、そこをどけ。
りゅう:・・・
こうて:人の言葉が分からぬか。それとも、サルーインの手の者か。
りゅう:・・・
こうて:このまま睨みあっているわけにはいかない。お前が騎士か竜かは分からぬが、倒すのみ!
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あるど:愛するミルザを殺させはしない!
げきは
こうて:私がミルザを殺すだと?
あるど:ミルザ・・・ごめん・・・
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こうて:私が、ミルサを殺す・・・
やみやみ
こうて:ええい、迷うな。ミルザに会って、サルーインを封じねばならんのだ。そのための障害はすべて排除する。
おうご:これでミルザは死ぬ。神といえども、もう変えることはできん。
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みるざ:ぐはっ!
みにお:よくやった、白銀の皇帝よ。
これでミルザにサルーイン様は倒せない。
封印は失敗し、サルーイン様は封じられていなかったことになる。ふはははははは!
こうて:ミルザ!私がミルザを殺してしまったのか・・・
みるざ:大丈夫です。あなたが、サルーインを倒せば、それでいい。
恐らく、今回はそういう運命なのです。
こうて:今回とは、どういう意味だ?
みるざ:私とサルーインは永遠に戦い続けている。
サルーインは永遠に封じ続けられている。そういうことです。
色々な変化がありました。今回もその一つ。ですから、あなたはサルーインを倒さねばならないのです。
こうて:分かった。君の代わりに、私がサルーインを倒そう。
みるざ:サルーインの最大の破壊力を引き出す必要があります。その力が、サルーインを封じ込めます。
こうて:分かった。もう喋るな。
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エンディング
サルーインとミルザのカットイン(戦闘)
さる:このままでは済まさん!お前も消滅せよ!
みるざ:サルーインの巨大な力が逆流する。これで時間と空間が閉じられる。早く、脱出を。皇帝陛下。
こうて:ミルザ、君はどうなるんだ。
みるざ:私は、この閉ざされた時間の中で永遠にサルーインと戦い続ける運命なのです。それが、愛する人々を救うために私が選んだ道です。
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サルーインとミルザのカットイン(剣ぶさー)
みるざ:さあ早く脱出を。あなたには成すべきことが残っています。それがあなたの運命です。
こうて:ありがとう、ミルザ。君の勇気を手本にするよ。
みるざ:さようなら、皇帝陛下。世界を御救いください。
ミルザカットイン(死)
…ミルザ…会いたい
…もう一度
アルドラとダークのカットイン
さる:・・・私はミルザに敗れたのではない。これは、エロールの仕組んだ罠だ。必ず、かならず復活して、ゴミの様な人間とエロールに復讐を・・・
<詩人>
一つの戦いが終わった。
それは次の戦いの始まりへと繋がる。
だが、それはまだ先、ずっと未来に語られる物語・・・