闇に侵された皇帝を救うため
セルマはその身を犠牲にした
そして、皇帝は…
破壊神サルーインの
復活を阻むため
暗黒の平原に向かった
黄金:クジンシー、いかに形を変えても、闇はどこまでも深く濃くまとわりつく……
常に私は……側に在る。
七英雄ロックブーケ、
死の王デス、
そして【黄金の帝王】
それぞれの策略と権謀が
交錯するなか、
「運命の時」は近づいていた
こう(声):こ、これは……!!奴らは……なんだ?!
ろっ(声):ソウルドレイン……破壊神サルーインのしもべにして、魂を狩り、喰らう者だ。
のえ(融合):奴らが喰らった魂は、サルーインの餌となる。腹が満たされれば……復活する。
だん(融合):だが、凄まじい数だ。これほどの数の吸魂魔を生むとなると、この世界に復活しようとしているサルーインは……
のえ(融合):……ああ。かつてない邪悪の力を宿している。復活すれば、我々の手には負えぬ。
えめ:対しているのは…冥府の戦士?でもなぜ、死の王デスの軍団の者たちがソウルドレインを?
ろっ(融合):デスにとって、ソウルドレインの所業は魂の冒涜……サルーインの復活を阻むため、決戦を挑んだのだ。
こう:敵の敵は、味方だ。今は、デスに協力し、冥府の戦士と共にソウルドレインを討つぞ!
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こう:……ダメだ!いくら倒しても、次から次に現れる!これではキリがないぞ!!
きゃ:皇帝さん!エレンとカタリナがソウルドレインに魂を!!
すー(融合):問題ない。魂を奪った奴を倒せば、二人は還る。
ろっく(融合):だがこのままではいずれ、力尽きる。間もなく、サルーイン復活を望む【黄金の帝王】の軍も来る……
のえ(融合):それまでにソウルドレインを掃滅しなければ、我々に勝ち目は無い。
わぐ(融合):ロックブーケ……お前の策謀を語ってやれ。こやつに選ばせろ。
こう:策謀……だと?
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ろっ(融合):【黄金の帝王】はお前の力を欲している。ならば、望みどおり、お前をくれてやろうと考えた。
お前が闇に堕ちれば、【黄金の帝王】をおびき出せる。そして、奴の臣下に加わり、騙し討ちにする。
だがその策謀は叶わなかった。お前の光は闇に呑まれた。か細く、弱々しい光だ。
こう:確かに……私は邪悪の誘惑に抗えなかった。だが闇は知った……次は負けぬ。
のえ(融合):【黄金の帝王】に隙は無い。あれは、冷徹で周到な男だ。陥れるのは容易なことではない。
わぐ(融合):真に闇に堕ちない限り、奴はそれを見抜くだろう。逆に、寝首をかかれるやもしれん。
ろっ(融合):かつて、四天王はサルーインの使い魔ミニオンに肉体を乗っ取られ、闇に支配されたという。
きゃ:ちょ……ちょっと、待ってよ!まさか、皇帝さんをミニオンに?!そんなこと、このキャット様が……!
こう:いいだろう、私をミニオンのもとへ連れて行け。
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こう:ストライフ(闘争)の名を持つミニオンよ、この肉体をお前にくれてやろう。
スト:自ら、闇に身をゆだねると?
こう:悦楽の闇を知ってしまった今、私はもう、光の側であることに疲れた。
すと:いいだろう。これよりお前は我がサルーイン様の忠実な下僕となる。
しゅらら
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です(幻):なぜ、我が配下の者たちを殺める?貴様はサルーインの復活を望むのか?【黄金の帝王】に加勢するのか?
こう:デス!姿を現したら、どうだ?この俺が貴様を消滅させてやろう!
です(幻):お前……ミニオンに囚われたか。今ならまだ間に合う。我がもとに来い。そして、魂を捧げろ。
これ程のソウルドレインを浄化するには、神聖な祝福が必要だ。融合、死、再生……三つの【大いなる祝福】が要る。
生が二人を分かち、死が二人をつなげる。魂を分かつ者よ、祝福となれ。
ろっ(融合):皇帝、惑わされるな。今やるべきことはひとつだ。【黄金の帝王】を陥れ、籠絡しろ。
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しふ:丘の向こうを見てごらん。【黄金の帝王】の軍勢が続々と現れたよ。坊や!用意しな、行くよ!
ある:坊やはよしてくれと言ったはずだ。私はイスマス城主ルドルフの息子、もう立派に……
しふ:アル坊や!グダグダ言ってないで、軍勢に斬り込んで、分断させちまうよ!
えめ:シフ、待って!皇帝様には考えがあるの。【黄金の帝王】への攻撃は控えて。
こう(闇):冥府の戦士は侮れぬ。生きているやもしれぬ!殺せ!確実に殺せ!一滴の血も残すな!
きゃ:こ、皇帝さん?どうしちゃったの?もしかして本当に、ミニオンに乗っ取られちゃったの?
違うよね?お芝居だよね?【黄金の帝王】を騙すために闇に侵されたフリをしてるんだよね?
ろっ(融合):必死に抗っている。闇が、光を消し去ろうと暴れている。
のえ(融合):自我があるうちに話しておこう。これより先の術策を……な。
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こう(闇):なんだ、この力は……!渦巻く邪悪が、力をみなぎらせる!これが、闇の力なのか?!
おう:闇の力の発現……始まりだ。
こう(闇):……お前は!ぐあっ!ぐっ……!!
おう:苦しいか?光の喪失は痛みを伴う。だが、さらなる深い闇に落ちれば、より強大な力を手に入れられる。
私が苦痛を取り除いてやろう。白銀の皇帝よ、我が軍門に下るがいい。
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おう:白銀、私は疑り深い性質でな。お前を側に置く前に、ひとつ、試したいことがある。
こう(闇):貴様の忠臣になるつもりはない。この闇の力が成熟するまで、貴様に力を貸してやるだけだ。
おう:サルーインの復活……これを邪魔する者は排除する。白銀……七英雄を殺せ。
それが、お前の闇の証明となる。
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ろっ:やはり、闇に堕ちたか。一縷の望みを持った私が愚かだったようだ。
だが、ハエに命乞いはしない。さあ、来るがいい。この私に、死力を尽くして挑め。
闇落ち皇帝たちとロックブーケの戦闘
おう:クローディア……確かめろ。
くろ:完全に息絶えています。
おう:まずは一匹、仕留めたな。だがお前は確かにロックブーケを殺した。お前を信用しよう。
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あい:う～ん、あちこち調べたけどどこにもいないよ。
おう:冥府に逃げ去ったか。私を裏切るから、かような目に遭う。白銀、お前も覚えておけ。
こう(闇):デスが去ったとあれば、もはやサルーインの復活の障害はない。ここで、祭りを眺めるとするか。
おう:ならば、冥府の残党どもを始末しながら塔の頂上に行くぞ。
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おう:着いたぞ。さあ、この頂から破壊と憎悪の神の復活を見よ。
ろっ(融合):だがお前は、見ることはできぬ。ここで、我々が葬り去る。
おう:ロックブーケ、貴様の死は……クローディアが確かめたはずだ。
一刻ほど前……
のえ(融合):自我があるうちに話しておこう。これより先の術策を……な。
ろっ:必ず、【黄金の帝王】は証を求める。お前が本当に闇に堕ちたか否か、確かめようとする。
のえ:どういうことだ?ロックブーケ、お前は他の七英雄と融合した。なぜここに、もうひとり……?
ろっ(融合):そやつは土くれの人形だ。冥府の戦士の死体から造った。皇帝、ロックブーケを殺せ。
その土くれ人形を殺し、【黄金の帝王】を信用させろ。
・・・
おう:……この私を陥れたか。だが、私を殺したところでサルーインの復活は止められぬ。
ろっ(融合):まずは、貴様だ。家臣を下がらせた今ならば、殺れる。貴様も、今回ばかりはぬかったな。
おう:ククッ……クハハハハハッ!!お前のような愚者が、この私を殺す?ロックブーケ、思い上がるな!
策士、策に溺れるとはこのことだ。お前の策謀などとうに見抜いていた。なあ、クジンシー……
ろっ(融合):……!!!
おう:闇はどこまでも深く濃くまとわりつく……常に私は……クジンシーの側に在り、我が声を届けた。
すでに囚われたことも解らぬか!この幻術の【永劫の塔】で未来永劫、さまよい続けろ!!