皇位継承 -セルマ誕生- ストーリー | エンサガDB

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管理人の殴り書きまとめ。

黄金の帝王との戦いから
幾年かが過ぎた

以来、
黄金の帝王は行方をくらましたが
地上は跳梁する魔物に支配された

生き残った人々は身を寄せ合い
暗い地下に潜み、暮らした

皇帝率いる抵抗軍は
幾つかの部隊に分かれて
各地の奪還にのぞんでいた

だが、戦況は深刻だった

そんな中、アバロンの北
険しい山々に囲まれた地
皇帝軍の砦を守る少女がいた

セルマカットイン

第一章 終幕
皇位継承-セルマ、誕生-

せるま:ブッチャー!どこだ?!ブッチャー!ブッチャー!!!
ぶっち:はい、はい、はい!ここにいますよ。
せるま:「はい」は一回!なにをしてる?もう日が暮れるぞ。
    夜になれば、ガーヴの森の魔物が大群でこの砦を襲う。防御の構えはできてるのか?
ぶっち:毎晩のこと、抜かりはありませんよ。
せるま:こないだもそう言って、スケルトンの侵入を許したぞ。
    ゲラ=ハが戻っていなければ、砦は壊滅していたかもしれぬ。
ぶっち:ま、無事だったんだから、良しとしましょう。
せるま:ぜんぜん良くないっ!!あたしはこの砦を父上から任されているんだ!
    砦を失うようなことになったら、父上に会わせる顔がない!万全を期せ!
ぶっち:会わす顔もなにも、こーてい様は各地の奪還で大忙し、このまま一生会えないかも……
せるま:黙れ!!父上は必ず帰る!!約束したのだからな!!いいから、急ぎ防御を固めろ!
場面切り替え
えめら:この地はもうダメですね。魔物の数が多過ぎて、奪還はかないそうにありません。
こうて:では、次の地へ向かおう。
きゃっ:皇帝さん、少しは休まないと倒れちゃうよ。
こうて:我らが一日休息を取れば、十の町や村が魔物に支配される。
    黄金の帝王が姿を隠した今、我らにできるのは、目前の危機に抗い、戦うことだけだ。
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せるま:ソウジ!南門がガストの猛攻に苦戦してる!すぐに小隊を連れて向かって!
    トラックス!三時の方向かせバイターが飛来!術師部隊で迎撃!陣形を!
    ブッチャー!!家畜小屋の前にファラが倒れてる!早く手当てを!
あいしゃ:セルマ!東の跳ね橋の守りが手薄だったみたい!礼拝堂にオーガの大群が!
せるま:ブッチャーの奴ぅ!!!!だから、あれだけ言ったのに!アイシャ、指揮を変わって!
あいしゃ:どうするの?
せるま:あたしが行く!父上からもらったこのブランダーバスで片っ端から撃破してやるわ!
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せるま:ふう~っ、やっと追っ払ったわ。ブッチャー、水っ!!
ぶっち:いやはや、毎度のことながら、セルマ姫の指揮には脱帽です。
    物見やぐらのテッペンから的確な指示をしなさる。皆、姫の怒声で士気があがる。
せるま:お世辞なんかいらないから、救護班としてちゃんと働いてよね。それから、姫はやめて。
ぶっち:でも、姫は姫です。私にはこーてい様から大切な姫君を預かった責任が……
ほーく:セルマを預かったのは、俺だぜ。もっともあれやこれやで俺はほとんど居着けねえけどな。
せるま:ホーク!!
ほーく:久しぶりだな、セルマ。元気にしてたか?
せるま:ロンギットは?!
ほーく:残念ながら、陥落した。俺も皆も死力を尽くしたが、敵の数が半端なかった。
    積もる土産話が山とある。セルマ、ケープの海岸まで競争だ。負けた方が晩飯を獲ってくるとしよう。
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ばーば:この身体を締め付ける邪悪な空気……これはいったい……?!
しえろ:アタシが知ってる限り、この閉鎖された地下道は二百年も前に崩落したはず……
    誰かが再び掘り起こし、道を通じさせた……?でも何のために……?
こうて:この異様な闇に触れるのは初めてではない。これは、黄金が放つ暗黒の邪念……
ばーば:ではこの道は……?!
こうて:ついに見つけたぞ……この先に奴は潜む。この先に、奴の牙城が……!!
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えめら:……ぐっ!
きゃっ:エメラルド!大丈夫?!
えめら:こ、これほどとは……黄金の帝王がはらむ闇がこれほど深く、激しいとは……
    なんて冷たくて…なんて熱い炎。このおぞましい想念……心臓をえぐりとられてしまう。
こうて:お前たちはここで待機を。これより先は私ひとりで行く。
えめら:いいえ。主君ひとりを死地に行かせ、安息を貪ることなどできません。
こうて:緋色の女帝は告げた。私の内には、黄金の帝王が切り離した最後の光が宿る。
    奴に残された最後の心、わずかな善なる光が宿る。この光が、私を護る。
    奴の邪悪がたぎるこのマグマ。進めば、お前たちの心は、焼き殺されてしまう。
    キャット、エメラルド……私を信じろ。必ず、生きて戻る。
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せるま:ダメ!!!!
ほーく:なんだ、突然??なにを叫んでる?
せるま:……わかんない。わかんないけど、なぜだか突然、父上のことが……
ほーく:皇帝さんがどうした?俺が聞いてる話じゃ、メルビルの辺りに向かったそうだが。
せるま:ううん、父上は今、燃えたぎるマグマの地にいる。
ほーく:マグマ?どこだ、それ?っていうか、なんでそんなことがわかる?
せるま:……感じたの。時々、父上のことが頭に浮かぶの。
ほーく:テレパシーってやつか?なるほど。母親の力を継いじまったのかもしれんな。
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おうご:あの女から聞いただろ。お前の内には私がくれてやった光が宿る。
    お前に力を与えたのは私だ。その光無くば、貴様など取るに足らぬ愚帝に過ぎぬ。
こうて:お前は何を望み、己から最後の光を切り離した?
おうご:完璧になるためだ。正義、仁愛、美徳……その光は完全なる闇を妨げ、私を弱めた。
    無欠の力を得るためには、貧弱な光を、自ら捨てる必要があった。
こうて:いいや、違う。お前は闇に染まる自身を恐れた。
    暗黒の魔神と化す自分を討つために光を分断した。己の光に自らを殺させるため……
おうご:陳腐な者は、物事を感傷で捉えたがる。
こうて:黄金の帝王、これより、お前はお前の光に倒される。
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せるま:ブッチャー!どこだ?!ブッチャー!!ブッチャー!!
ぶっち:はい、はい、はい!ここにいますよ。
せるま:「はい」は一回!準備はできたの?もう、出立するわ。
ほーく:本気で行く気か?夢みたいなもんで、見当はずれかもしれねえぞ。
せるま:ううん。たぶん、夢じゃない。はっきり感じたの。父上は今、黄金と戦っている。
ほーく:黄金……だと?!だが奴は、この数年、完全に姿を消しているんだぞ。
せるま:……ホーク、あたし、行かなきゃ!父上が呼んでる!!
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おうご:承知しているはずだ。お前に、私は殺せぬ。いや、私を討てる者などいない。
こうて:……いや……もうすぐだ。もうすぐ、あの子が来る。そして、すべてを終わらせる。
おうご:……あの子?
こうて:黄金、お前は伝承法の限界、終焉の皇帝だ。あの子は始まり……「誕生」だ。
おうご:善なる光は純朴、未熟、幼稚だ。この私から光だけを継いだ貴様は、真の皇帝が持つべき深淵を欠く。
    貴様は、屑だ。私から吐き出された反吐だ。反吐には、神は討てぬ。

すべてを諦め、
受け入れろ。
我が家臣に加われ。

でーん

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せるま:ホーク??!
ほーく:なんだ?!
せるま:ううん、また父上の姿が視えたの。でもそこにホークがいた。
ほーく:そいつは黄金の手下だ。奴は多次元を行き来し、とんでもねえ家来どもを集めている。
げらは:セルマ殿、間もなくカーヅの港に着きます。そこからどんなに急いでも一刻……
せるま:ゲラ=ハ、道を教えて。あたしの足から半分で着ける。……間に合って。お願い。
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おうご:お前の剣は、私の胸を貫いた。だが、私は死なん。不死身だ……誰も殺せぬ。
こうて:いや……間に合った。
せるま:……父上!!!!
こうて:セルマ……久しぶりだな。大きくなった。
せるま:……父上。こいつが黄金の帝王……!!
こうて:セルマ、剣先を向ける相手が違う。我が胸を……心臓を貫け。
せるま:……な、なにを?!
こうて:見ろ、奴はすでに死んでいる。だが、殺せぬ。私の中に奴の光が在るからだ。
    奴の光は私の魂と一体化している。光を滅するには、この命を絶つよりほかにない。
    それができるのは、セルマ……お前だけだ。
せるま:私に……父上を斬れ、と?
こうて:私を殺せ。その時私は、自らの魂と遺志をお前につなげることができる。
    セルマ、私は死ぬ。だが魂は消えぬ。いや……お前の中でこそ、私は生きる。
せるま:……ヤダ……い、嫌。できません!嫌です!そんなこと……父上……!!
こうて:やれ……セルマ、お前は皇位継承者だ。やらねばならぬ時がある。
せるま:……。
こうて:私を生かせ、セルマ……そして、父の魂と共に生きろ。

oh...

キャット、エメラルド、すまぬ。
約束は果たせなかった。

二人とも……心強い供だった。
今日までの働き、感謝する。

……ありがとう……さらばだ。

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ほーく:……セルマ!!こ、これは……?!皇帝……それに黄金まで……!
    いったい、なにがあった?いや、それどころじゃねぇ!地下道が崩落する!
    セルマ、来い!脱出するぞ!!

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