ディステニィストーンを
預かったまま突如、姿を
消したタチアナ
シリウスとソティはタチアナの
足取りを追うが、行き違いになるばかり……

果たして、ディステニィストーンを
手にしたタチアナの目的とは!?

ミカエル率いる
モンスター軍に勝利し
新たなディスニィストーンを
入手したシリウスとソティ

だが、今まで集めた二個の
ディステニィストーンを
預けていたタチアナの姿が
どこにもなかった－－

追跡!タチアナと石と不思議な人形

ミカエル:シリウス皇子、ソティ皇女、改めて礼をいう。
シリウス:いいんだ、ミカエル候。ディステニィストーンのせいだし仕方ない。
みかえ:いや、私の心に隙があったのだ……君達にも、どのように償えば良いものか……
そてぃ:……ディステニィストーン。
しりう:そうだ、ミカエル候。それならば、他の他のディステニィストーンを探してくれ!

ユリアン:お～い、ガキ皇子～!!
しりう:ん?どうした、田舎戦士。
ゆりあ:水臭いな、タチアナ捜しに行くんだろ?オレも一緒に行くぜ!
しりう:いや、気持ちはありがたいが、私達だけで行く。
　　　 ユリアンには、ミカエル候と共に、他のディステニィストーンについての情報を探ってほしいんだ。
ゆりあ:……わかったよ。お前ら気をつけていけよ。また会おうぜ!
しりう:ああ、またな!

しりう:ソティ、ここからは2人旅だな 早くタチアナを探すぞ。
そてぃ:この先、モンスターの気配がする。
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タチアナ:うぅぅ～、寒い。お腹もすいた……
　　　 あっ!そこのおじさーん!
ウォード:んー?誰だ、お前。
たちあ:わ、わたしは～、……エクレア!お腹ぺこぺこなの。ご飯食べられるところ、ない?

うぉー:うまいだろ?にしても、ちゃんと金、持ってるんだろうな?
たちあ:ぱくぱくぱく、むしゃむしゃむしゃ……もっちろん!

しりう:【ジェット】と【ルチル】はこっちの方でいいんだよな?
そてぃ:うん、たぶん。あくまで、たぶん。
しりう:ここからは雪道か。見たことがないモンスターが遠くに見えるな。
そてぃ:行こう、お兄様。
しりう:まったく……私以外の前でもそれくらいまともに話せればな……
そてぃ:がんばる。モンスター討伐もがんばる。
しりう:よし、行くぞ!
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しりう:なあ、ソティ。ベント帝国はこれからどうなるんだろう。
そてぃ:わかんない。お兄様、皇帝やったら?
しりう:いや、父上はきっと生きている。父上があんなヤツに負けるはずないだろ!
そてぃ:…………
しりう:タチアナを見つけたら、一度帝国に戻ってみるか。
そてぃ:うん。
しりう:おっ、ユーステルムの街が見えてきたぞ。

しりう:聞き込みでもするか。ちょうどいいところに派手な男が立ってるな。
　　　 そこの御仁、つかぬことを聞くが－－
うぉー:……逃げられた。
しりう:???
うぉー:あんなに飲み食いして、そのまま逃げやがった。……おかげですっからかんだ。
しりう:な、何か複雑そうだな。忙しそうだし手短に聞こう。
　　　 人を捜している。ぬいぐるみを抱いた、奇抜な服装の少女、知らないか?
うぉー:!!!
　　　 お、お、おおお!あんたら、あのガキ……エクレアの知り合いか!?
しりう:……偽名?タチアナここに寄ったのか。
　　　 どの方向へ行った?
うぉー:向こうだ。
しりう:ありがとう。では、先を急ぐ。
うぉー:待ってくれ!オレもあとから追うから、とっつかまえといてくれよ!
しりう:ああ。
　　　 さあ、ソティ。追うぞ。
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たちあ:村だ!助かったぁ～。木がいっぱいだし、虫がいっぱいだしどうなることかと思ったよ!
　　　 うわ～!ようせいさんだ、ようせいさんだ!初めてみた!
ようせい:あなただれ?
たちあ:わたし……クレープ!!
ようせ:つたをのぼっていくと、くもの上の世界へ出られるわ!
たちあ:ほんと!?ちょ、ちょっといってくるねっ!
　　　 きゃーーーー!!!
　　　 途中でつたが切れて落ちたじゃない!!
ようせ:きゃはは!
　　　 今度はほんとう。そこの家の窓からジャンプすると、空中にある隠れた宝が取れるのよ。
たちあ:宝!!!信じたわけじゃないよ!ちょっと試すだけだからね!
　　　 ぎゃーーーー!!!
　　　 下に落ち葉がなかったら怪我しちゃうとこだったじゃない!!
ようせ:わ～い、ひっかかった、ヒッカカッ……ん?あなたが持ってるのはなに?

【ジェット】と【ルチル】

たちあ:あ、これ?キレイでしょ。いいでしょ。
　　　 －－そうだ!!さっきジャングルで、キレイなチョウチョを見つけたんだ!
　　　 そのチョウチョを入れて運べる大きなかごを持ってきてくれたら交換してあげてもいいかな。
ようせ:ほんとうねっ!わかったわ、かごを持ってくるわ!

しりう:ジャングルか。暑苦しいな。
そてぃ:お兄様、モンスターがいっぱい。
しりう:この先にタチアナがいるなら行くしかないか。
そてぃ:うん。
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しりう:【ジェット】と【ルチル】、【セラフィナイト】。全部でいくつあるのか……
そてぃ:たぶん、たくさん。
しりう:父上は、集めて世界を救えといっていたが、集めるとどうなるんだ?
そてぃ:とてつもない魔力が一カ所に集まることになる。
しりう:そうなると?
そてぃ:創られる。壊れる。生まれる。死ぬ。現れる。消える。
　　　 そういうのの、どれか。それか、すべて。
しりう:ぜんぜんわかんねーよ!
そてぃ:……あ、村だ。
しりう:お、ほんとだ。噂で聞いたことがある妖精の村か?

かごにとらわれたようせい

そてぃ:……?
しりう:なんてイタズラされてるんだ……今出してやる。

ようせ:ありがとう!あれ?人間の魔力……じゃない?
しりう:ああ、この石のせいだろ。

セラフィナイト

ようせ:その石は!さっきのイジワルクレープが持っていたのと同じだわ!
しりう:さっきのイジワル?って、まさか!?ぬいぐるみを持っていたか?
ようせ:持ってたわ!
しりう:どこにいる!?私達はその娘を捜しているんだ!
ようせ:ソーモンへの道を聞いてきたから、ソーモンに向かったと思うわ。
しりう:感謝する!
　　　 ソティ、ソーモンへ向かおう。ジャングルを突破する!
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たちあ:持ってきたよ。石二つ、持ってきたよ!
ヒラガ:ありがとうございます。キャンディーさん、こいつの魔力で、全自動人形が……
　　　 さあ、やりますよ!少し下がっていて下さい!
　　　 これをここにセットして……ほいさぁ～～～!

コッペリア誕生

コッペリア:よう、博士。
ひらが:成功だーー!!わ、我がヒラガ家の夢がついに!!
こっぺ:おめえ、だれだ?
たちあ:口の悪い人形だね。失敗じゃないの、これ?
　　　 博士、約束のものは……
ひらが:もちろん用意させてもらいます!

しりう:ふぅ、なんとか船にありつけた このまま進めばソーモンの街だ
そてぃ:海…はじめて
船員:ま、まずい、海の主が現れたぞーー!!
　　　 お、お客さん、見たところ戦士かい!?
しりう:戦士ではないが……戦うことには慣れている。
せんい:海の主と取り巻きのモンスターを追っ払ってもらえませんかい!このままでは沈没させられる!
しりう:ソーモンまで行けないのは困る。わかった。
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そてぃ:ここがソーモン?石が近い……
しりう:ふぅ、ようやく着いた。ここまで来たらソティに頼るより、聞き込みしたほうが早いな。
　　　 つかぬことを聞くが、ぬいぐるみを抱いている少女を見なかったか?
町民:ああ、その子ならこの道のつきあたりにあるヒラガ博士の家にいったよ。
しりう:礼をいう。
　　　 ソティ、今度こそ追いつけそうだ!

たちあ:アンタなんかより、このクマちゃんの方がずっとカワイイんだから!!
こっぺ:その人形しゃべれねえだろ?三流だぜ!
たちあ:ぬいぐるみの仕事はカワイがられることなの!
ひらが:コッペリアもかわいいですよ?
たちあ:あんたは黙ってて!
　　　 だいたいねー!!わたしのこの－－

－－ディステニィストーン
－－そこにあったか

たちあ:な、なに?コッペリア、なんかいった?
ひらが:地震ですか!?

ゆらゆらぐらぐら

しりう:なんだ、この揺れは!?
そてぃ:お兄様、空。
しりう:!!!

デス光臨

しりう:何が起きたんだ!?
　　　 ソティ、ヒラガ博士の家へ急ごう!
----
しりう:タチアナ!!
たちあ:げっ、やばっ!!コッペリア助けて!!
こっぺ:おめえ、だれだ?
しりう:それはこっちのセリフだ!タチアナを出せ!

ひらが:みなさん、言い争いは中断して、急いで外に出ましょう。
　　　 この建物は、まもなく崩壊します。
???:－みつけたぞ そこにいたか－

そてぃ:……空。

デス光臨

しりう:誰だっ!!
デス:我が名はデス。ディステニィストーンを渡せ。
しりう:なに?お前もディステニィストーンを?絶対に渡さないぞ!
です:無駄なあがきだ。この街もろとも、わがしもべが飲み込んでくれよう。

モンスターいっぱい

しりう:くそっ、いったん退くぞ!

しりう:デス……といったか…あんな巨大な幻影をどうやって倒したらいいんだ?
そてぃ:……無理。
たちあ:じゃあみんなで逃げようよ。
しりう:何を言ってるんだ!このままだと街の人々が犠牲になってしまうんだぞ!

ひらが:みなさん、あの幻影の討伐は、この天才発明家のヒラガにおまかせください。
しりう:あれは幻影……本当に攻撃が通用するのか?
ひらが:私の発明品に「滅幻弾」という砲弾がありまして、
　　　 これを街の砲台から発射すれば、幻影の本体への直接攻撃が可能なはずです。
しりう:わかった!早速準備を頼む 私達は敵をくいとめる!
----
ひらが:滅幻砲台、三砲とも調整が完了しました!
しりう:では早速－－
ひらが:お待ち下さい。二、三人でやっと動かせるこの砲台……人手が足りません。

うぉー:いやがったな、食い逃げ犯!!
ようせ:見つけたわ!謝ってよね、この大嘘つき!

ひらが:知り合い……ですか?
たちあ:えへへへ～。
しりう:とにかくこれで人員は足りるな、博士。
ひらが:はい、確かに。

うぉー:おお?なんの話をしているんだ?
ようせ:あなたは助けてくれた……
しりう:二人とも、手伝ってほしいことがある。

そてぃ:……東方砲台……準備完了。
しりう:了解!ソティ、レバーを下げろ!

砲台発射! デスに命中

しりう:よし!効いてるぞ!
ひらが:西方砲台、発射してください!
うぉー:任せな。倒したら飯代もらうからな!

砲台発射! デスに命中

うぉー:命中だ!しかし、本当にこれで倒せるのか?
ひらが:大丈夫、キャンディーさんとコッペリアの中央砲台は10倍の威力があります!
しりう:……あいつら大丈夫かな?とにかく、私達は付近の雑魚を蹴散らすぞ!
----

砲台発射! デスに命中

です:ぐぬぅ……

たちあ:さ～て、コッペリア。わたしたちも正面からぶっ放そう!
　　　 このレバーね!そりゃあ!!
ひらが:キャ、キャンディーさん、そのレバーは!!
たちあ:－－え?

タチアナとコッペリアが発射される!

しりう:お、おい。あいつら空飛んだぞ……
そてぃ:楽しそう……

たちあ:こ、このままじゃわたし達……アイツに体当たり!?
こっぺ:キャンディーは口ゲンカ友達。守ってやる。
　　　 大活躍すれば、おめえのイタズラも、みんな許してくれるって。
たちあ:うん、でも……ぶつかっちゃう－－

デスにぶつかる

しりう:だ、大丈夫か!?今助けに行くぞ!
----
しりう:タチアナ、コッペリア無事か!?
たちあ:だいじょうぶ。でもコッペリアが……

コッペリアはぼろぼろ

こっぺ:キャンディー……ダイジョウブか……オレ……たち……ダイ…カ…ツ…
　　　 …………ヤ…………
ひらが:コッペリア……ううう。直してやるからな。必ず……必ず直してやるぞ。
そてぃ:!!!

です:人間どもよ、こしゃくな真似を……我が実体が相手になろう。
しりう:貴様……ディステニィストーンは渡さん!倒してやる!
です:神に挑むとは。自惚れは身を破滅させるものだぞ。

???:おやめなさい。
です:ニーサ、エロール。
ニーサ:誇り高き冥府を統べる神。破壊神にそそのかされ、再び神々の戦争を引き起こしたいのですか?
です:ぐっ……退こう。分が悪い。

たちあ:助かったぁ……ふぅ。
しりう:あ、あなた達は?
にーさ:デスと同じ、神々の一人です。よく幻影を払ってくれました。あとは私達にまかせてください。

にーさ:ディステニィストーンを集めているのですね。集めてどうするつもりです?
しりう:父上の言いつけです。この世界を救うために必要だと。
にーさ:この分かつ大地を救う……わかりました。集めれば真実が見えるでしょう。
しりう:??
にーさ:ウコムに船を用意させましょう。船で目的地まで運んでもらうと良いでしょう。
　　　 用意するまでのしばしの間、街に残る、モンスターの残党を排除してください。
しりう:わかりました。

ディステニィストーン
を持ち去ったタチアナを
追うシリウスとソティ

たどり着いたソーモンの
街で待っていたのは
石の力によって目覚めた
自動人形コッペリアだった

突如現れたデスの強襲から
街を護るため、ヒラガの
発明品である砲台「滅幻弾」
で立ち向かう双子達

コッペリアや仲間の助け
もあり、デスの危機から
街を救うことに成功した

神であるニーサとエロール
の導きに従い、双子達は
ベント帝国にむけて海路
を進むこととなった

次回
開戦!海上に吼える十字砲火