ソーモンの危機を救った双子達は
聖王の言葉に従い地底へ向かう
未知なる地底で双子達を待ち受けていたのは
遥かな時代から続く運命であった――
ソーモンを襲撃したサルーインを
撃破した双子達は
聖王の言いつけ通り
地底に進行するため
ヒラガに相談を持ちかけた
そして今まさに
地底に潜るための発明が
完成しようとしていた──
掘削!地底に眠る古代の叡智
掘削機どーん
ヒラガ:完成しましたぁぁあーーー!!
タチアナ:さすが博士!
ひらが:しかし、厳密に言うと、この発明は私のものではないんです。
先日拾った機械のデータに掘削機の設計図がありまして……
たちあ:さっそく地底に行こうよ!
シリウス:博士、運転も頼む。
ひらが:私も寄る年波には勝てません。長旅となると、足手まといに……
その代わりと言ってはなんですがコイツを連れて行ってやって下さい。
ヒラガ7世:皇子様、皇女様。どうぞ宜しくお願い致します。
ひらが6:倅です。
しりう:に……似てない……
ひらが7:地底にはどのような危険が潜んでいるかわかりません。慎重に参りましょう。
しりう:魔物は私達に任せて、運転を頼む。
ひらが7:かしこまりました。
掘削機ごごごごー
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しりう:若博士、どこまで潜ればいいんだ?
ひらが7:ヒラガで構いません。
さあ、どこまで潜れば良いのでしょう。聖王様は何とおっしゃられたのですか?
しりう:私も直接は聞いていないのだ。ソティは?
ソティ:……聞いてない。
ひらが7:なるほど。とにかく掘り進んで行きましょう。
そうそう。あの機械をいじった時に、こんなデータを発見しました。
しりう:これは……誰かの手記か?後ほど確認してみよう。
掘削機ごごごごー
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光に包まれたベント城
しりう:光に包まれてしまったベント城……果たして、救う方法がこんな地底にあるのだろう。
そてぃ:……知らない……でも……
たちあ:あっ、ソティちゃん、また何か感じるの!?
そてぃ:……石が……ざわついてる……
しりう:今まで集めたディステニィストーンの事か!?
そてぃ:……うん。
たちあ:まったくソティちゃんったら~、石がざわざわするわけないじゃん!
そてぃ:……うまく言えない。
しりう:とにかく、地底に何かあるんだな?
そてぃ:……たぶん。
たちあ:その何かをもらって、ベント城奪還だね!!
しりう:ああ!
掘削機ごごごごー
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掘削機が何かにつっかかる
しりう:おおっと!何かあったか、ヒラガ!
ひらが7:空洞にあたりました。こんな地下に洞窟があるなんて……
しりう:よし!降りて探索しよう。
洞窟内部
たちあ:暗いよ~。怖いよ~。
しりう:しっ!何かくるぞ!
洞窟の奥に赤く光る存在が
そてぃ:ひぃ……!
たちあ:きゃーーーー!!!!
ねずみを撃破するねずみ?
???:みんな、ネズミだよ!戦わないと食べられちゃうよ!
しりう:お前は……?
クーン:ボクはクーン!敵じゃないよ!
しりう:助かった、クーン!
正体がわかれば怯える事はない!ネズミ退治だ!
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アルジャーノン:ギィ……ギィ……
くーん:操ってるのはあのネズミだよ!
しりう:くそ……暗闇の中では狙いが定めにくいっ!
くーん:ボクに任せて!
画面揺れ
あるじ:……!!
くーん:ふう。追い返した。
しりう:見知らぬ者、感謝する。
くーん:でも、まだネズミが残っているよ。
しりう:な、なんだ!?
そてぃ:ネズミ達が……逃げていく……
しりう:光が膨張して、迫って……あれはベントを包んだ光と同じ!?
くーん:みんな、奥へ!ボクについてきて!!
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ぴかー
しりう:ここまで来てもまだ光が追いかけてくるぞ!
そてぃ:…………
たちあ:もうだめ~!
──あれ、誰かいるよ?
???:お前たちがあの光を呼び入れたのか?
しりう:そんな事よりあんたも逃げろ!!
光が女性に取り込もうとするが、逆に女性が取り込むの図
しりう:ひ、光の膨張が……
そてぃ:……止まった……
しりう:お、おい、大丈夫か!?突然倒れて……ん?
女性が気を失っているの図(えろい
しりう:先ほどの胸元の光が失われている。
???:彼女はロックブーケ。私はオアイーブと申します。彼女の事は心配いりません。
そてぃ:……古代人。
オアイーブ:皇女様、お察しの通り。生き長らえている長命種です。
さて、先ほどの光から大量のモンスターが現れたようです。
ロックブーケを家まで運ぶのを手伝って下さい。
しりう:わかった!
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しりう:ふう……それでロックブーケの様子は?
おあい:ロックブーケは、光の壁を食い止めるため、少し体力を消耗させただけです。
私はここで術の研究を行っていますが地上での異変を感じていました。
光の壁は、交じり合うべきではない存在が、混在する事により生まれる副産物です。
そてぃ:……災厄の連鎖。
おあい:そう。
しりう:あの光が……災厄……
たちあ:ちょっと、この家敵に囲まれてるよ!話すのはあいつらを倒してから!
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しりう:なぜロックブーケを取り返しに!?
おあい:彼女の身体の中に、根源たる石、ディステニィストーンがあります。
しりう:ディステニィストーン!!
おあい:彼女はその力と自分の力を融合させ例の光を取り除く事ができるのです。
しりう:という事は……ロックブーケがいればベント城の光の壁も!
おあい:おそらく取り除けるでしょう。
しりう:そうと決まれば──
おあい:お待ちなさい。……気付かれました。
光の壁に導かれたクジンシーが彼女を取り返しにきたようです。
しりう:クジンシー?誰だかわからんが、向かってくる敵に情けは無用!
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クジンシーがポイゾナスブロウを放つの図
くーん:……ううう。ボクじゃ勝てない……
しりう:クーン、どいていろっ!
クジンシー:俺を知っていて歯向かうのか?
しりう:お前など知らん!
くじん:ほほう。命知らずなやつ。俺は七英雄クジンシー。ロックブーケを渡してもらおうか。
そてぃ:……だめ。
くじん:子供相手では俺の名が廃る。部下ども。食いつくせ。
しりう:舐めるなよっ!
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くじん:なかなかやるな。だが、まだ若すぎる。
ソティがクジンシーの攻撃を受けるの図
そてぃ:……つ、強い……
しりう:これが七英雄──んっ!?
しりう:また光の壁が!!!!
くじん:面倒な物がまた現れたか。
ロックブーケ:…………
しりう:目が覚めたんだな!!
くじん:はははは。ちょうど良い!ロックブーケ、この壁を消してくれ!
ろっく:うん……なんて言うわけないだろう?
くじん:何!?
ろっく:私があなたのために?ヘドが出るわ!
くじん:き…貴様ぁあ!!
ろっく:事情は聞いた。皇子たちよ、地上へ行くぞ。私がついていくにふさわしいか力を示すのだ。
くじん:逃がさん……逃がさんぞぉぉお!!
おあい:クジンシーよ、お待ちなさい。
くじん:!!??
お前……オアイーブ!?
おあい:皇子、皇女。ロックブーケを連れて逃げなさい!
七英雄は、古代から生きる者の問題。
貴方達は、貴方達の世界の問題に全力を尽くすのです!
くじん:またしても邪魔をォォ!!
そてぃ:……お兄様。
しりう:掘削機まで走るぞ!!
オアイーブ……ありがとう。
おあい:さあ、クジンシー。私と共に異次元へ。
くじん:くそぉおおおおお!!!
オアイーブとクジンシーが光の壁に飲み込まれるの図
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しりう:くそ……私の力では七英雄に勝てなかった!
たちあ:まあまあシリウス。このクッキーでも食べて元気出して。
しりう:ロックブーケの力を借りて光の壁を消し去ったら、私の力でベントを救う……
ひらが7:あ、父から無線です。
ひらが6:皇子、皇女、大変です!ベント城付近にモンスター集結中。
しりう:対抗する!近隣諸国と連絡を取って、軍を派遣してもらえるよう依頼してくれ!
ひらが6:わかりました!
しりう:ベント奪還だ!急いでくれ、ヒラガ!
ひらが7:かしこまりました。
エピローグ…
しりう:そういえば手記をまだ見ていなかったな。
今日真夜中、
またこのリージョン・ボロの空に
浮かぶ光が大きくなった。
このままじゃ、ここも飲まれちゃう。
お姉ちゃんは怖がってる。
ボクもちょっとだけ怖い。
他のリージョンではどうなんだろう。
あの光に包まれるとどうなるんだろう。
ゲンさんならやっつけられるかな?
タコおじさんに頼んで、
T260Gの中に、
ボクの言葉を残しておくね。
ベント城を包む光の壁の
秘密を探るため、
地底を目指したシリウス一行
そこで彼らを待っていたのは
光の壁を追い払う力を持つ
七英雄ロックブーケだった
七英雄クジンシーの追撃に
苦しむも、古代人オアイーブの
助けにより、見事撃退
ロックブーケを従えた一行は
ベント城へ向かったのであった
次回 強敵討伐イベント
陥落?ベント城防衛戦!